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CHARACTER DESIGNER NEWS

2016年02月04日

イラストレーター カントクさん特別講義開催&ロングインタビュー

人気小説「変態王子と笑わない猫。」(MF文庫J)表紙イラストをはじめ、数々の人気作品を手掛ける、イラストレーター・原画家のカントクさんにご来校いただき、キャラクターデザイン学科在校生に向けての特別講義を実施いたしました!

特別講義では、カントクさんがご自身についてのお話やイラストメイキングをはじめとした貴重なお話や、在校生からの質問に気さくに答えてくださいました。

イラストレーターを目指す皆さんへのメッセージもいただきましたので、ぜひご覧ください。


初出:カントク2015カレンダー
(C)カントク (C)mediation

――カントク先生が絵を描きはじめられたきっかけは?
小学校の頃クラスにキャラクターを描くのがうまい子がいて、いいなぁ。と思い自分でも漫画やアニメのキャラクターを模写しはじめたのが、「キャラクターを描くこと」を意識したきっかけでした。
みなさんも、小さいころにそういったきっかけがあるかもしれませんが、同じように友達と話しながらいろいろなキャラクターを描いていましたよ。
――キャラクターやイラストをいわゆる「自分の絵」という形で意識して描きはじめたの事には、なにかタイミングがあったりのでしょうか?
ありました。高校の時に「絵が描けるならサークルとかやってみない?」という風に友達に誘われたんです。
そこで初めて高1の時に同人誌を出してみたというのが最初です。その時は10部くらいしか売れなかったんですよ(笑)

それでも読んでくれる人がいるし、作ること自体が楽しかったのでそこから、2冊目3冊目…と継続してサークル活動を続けていました。
なにより、仲間たちと一緒に作るというのが楽しかったので。

――ホームページを開設してイラストをネット上へ上げ始めたというのも、ほぼ同時期だったんでしょうか?
そうですね、たしか高1か高2くらいにはホームページを作って昔のペンネームで活動していた時期があります。それを経てCG についても、アナログだけではなく興味がより深くなっていって…。
高3の頃に友達と一緒にやっていたサークルで、ゲームを試しに作ってみようという話になったんですよ。高校3年生の間ずっとそれをやっていてものすごく楽しかったですね。

元々ゲーム原画家にも憧れみたいなものもありましてそういう意味ではいい経験でした。

それを経て、今度は自分で「5年目の放課後」というサークルを大学1年のときに作って、そこから怒涛の絵を描く毎日でしたね。
――絵を描く事が「趣味」から「仕事」に切り替わるきっかけというのはどういったタイミングだったのでしょうか?
そのタイミングは大学三年生の頃で、「カラーイラストを描いてみないか」というお仕事の話を頂いたのが最初ですね。
イラストを描いたり、その裏表紙を描いたりだとか、いわゆる雑誌のピンナップイラストとかです。商業としての露出をするということが果たせたので、一応それがデビューという扱いになるのかな。

ただ、そういったお話も「5年目の放課後」でサークル活動を続けている中で自分の作品を見てくださった方々からいただいたお話だったので、本当にいろいろな出会いがその時にありました。
――カントク先生は、ご自身でのサークル活動と、商業でのお仕事を両方続けていらっしゃると思うのですが、昔と絵を描くにあたり変わった部分はありますか?
そうですね、同人誌を含め自分の趣味で描く絵と、お仕事の境目がだいぶ少なくなってきたんじゃないかと思います。一緒くたにスケジュール管理をするようになってきましたし、
趣味で描いた絵も、仕事の絵も、同じようにどうやったら魅力的になるか、
そして、その魅力的という意味のかっこづけには「お客さんが見て魅力的に見えるのか」と付くので…。
そういう良い意味で、仕事と同人誌との境目はだいぶ怪しくなって来ています(笑)

――カントク先生ご自身の「作風」はたくさん描いていく中で確立されてきたのですか?
特に背景とキャラクターの塗り方が僕の場合は近いのですが、これも一緒に塗る方法はないかとずっと模索し続けてきて、その形が出来てきたからですし、
キャラクターと背景全部を共通して塗れるということは、

「どんなものでも塗れるようになる」

そういう塗り方をずっと探してきたので、その結果としてこの描き方になったのかなと。
――キャラクターのメイキングについて、オリジナリティを出すにはどうすればいいでしょうか?
まずは自分の作風や絵柄を把握する事でしょうか。
既に、たくさんの人が昔から絵を描いてきてキャラクターを生み出しているので、今や「誰も描いた事が無いパーツの描き方」というのはあまり無いです。

そういった「パーツ」の組み合わせだけで新しいキャラクターを作るという考え方でもいいんですけど、それが自身の描きたいものと合う合わないもあります。

合うものだけをあてはめるとありきたりになってしまうこともあるのですが、ありきたりと思うパーツでも自分で実際に描いてみると意外と新しかったりするんです。

絵柄や作風が把握出来ていれば、何をどこに当て込めばどういう雰囲気に仕上がるのかがわかるため、とても大事な事だと思っています。
――学生の間にやっておいた方がいいことは、なにかありますか?
なによりもコミュニケーションが大事だと思います。
絵を描くだけだと、描き続けることは苦痛になってきますので、絵を描いて見せ続ける事が一番大事だと思います。
見せ続けることが、みんなに平等に回ってくるであろうチャンスに直接繋がってくるのだと思います。
上手くなってから見せる、ではたぶん一生見せることは出来ないと思います。

ちなみに今でも僕は、自分で自分の絵を完璧に描いたと思うことは一度もないので見せ続ける事によって、まだまだ上達し続けると思っています。
カントク先生によるイラストメイキング
――最後に、イラストレーターを目指すみんなにメッセ―ジをお願いします。
イラストレーション業界は今とても厳しい世界です。
少し前では絵柄関係無く可愛ければ売れたのですが、今はお客さんの目も肥えてきて「可愛いのが当たり前」になってきています。

可愛い中に自分なりの表現方法を混ぜてどうアプローチしていくのか、そういった部分をとても重視する業界になってきたと思います。

ただ、そんな厳しい中でも逆に、今の時代のいい所は、「みんな平等に探して貰えるチャンスがあること」です。

いい絵は必ず誰かが見ていますし、見つかっていきます。SNSやインターネット等も活用してぜひ出来るだけ広く色々な人に自分の絵を見せにいってくれれば、みなさんの元にチャンスは巡ってくるのだと思っています。
業界で一緒にお仕事が出来る日を楽しみにしています!

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カントク先生、本日は、貴重なお話をありがとうございました!
大阪アミューズメントメディア専門学校では第一線で活躍するクリエイターをお招きし、特別講義を開催します。
詳しくはパンフレット(無料)を請求または体験説明会にご来校ください。

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[PROFILE]
カントク(イラストレーター/原画家)

1985年3月生まれ。兵庫県出身。10代で同人活動を開始、同時にHPで作品を発表しはじめる。現在は「E☆2」他多数雑誌の表紙や連載イラスト、ライトノベル、ゲーム、アニメといった多種多様に渡り作品を提供し、幅広く活動している。
代表作に、「変態王子と笑わない猫。」(MF文庫J)、「妹さえいればいい。」(小学館ガガガ文庫)、「your diary」「恋する彼女の不器用な舞台」(CUBE)、個人画集「STEP」「あしあと」(廣済堂出版/E☆2編集部)、等がある。
HP/「5年目の放課後」http://5-y.2-d.jp/