漫画家の仕事とは?目指す人に知っておいて欲しいこと

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漫画といえば、コンビニや本屋で目にする漫画雑誌やコミックス本のイメージがあるかもしれませんが、今の漫画業界はさまざまな分野に分かれ、多くの漫画家が存在しています。
以前と比べて、さまざまな働き方が増えた漫画家は、実際にどのように仕事を行なっているのでしょうか?
今回は、漫画家の仕事内容についてご紹介します。

漫画家の仕事内容

漫画家の仕事は、面白い漫画になるように常にストーリーを考えて、話や世界観に合わせてキャラクターの性格や設定を決めながら漫画を制作する仕事です。
今日、さまざまな媒体で働く漫画家がおり、それぞれの仕事内容が異なります。
ここからは、さまざまな漫画家の仕事内容についてお伝えします。

月刊誌・週刊誌の漫画家の場合

漫画家の仕事は、基本的に出版社から依頼を受け期日までに納品する流れで行います。
漫画家は、物語の構想を考え、ネームを描きます。
ネームとは、漫画を描く際にコマ割りやコマごとの構図、台詞やキャラクターの配置などを大まかに表したものです。
ネームは、編集者と相談しながら一緒に決める場合もあります。
物語のアイデアが決まったら、登場人物のキャラクターや話のテーマに合わせてネームを描いていきます。
完成したら再度編集者にチェックをしてもらい、ストーリーをしっかりと固めていきます。
チェックが終わると、原稿用紙に鉛筆で下書きをして、それが終わるとペン入れをして仕上げの作業に入ります。
仕上げのトーン貼りやベタ塗り、背景や効果音などは、アシスタントに作業を依頼することも多いです。
すべての作業を経て原稿が完成したら、編集者に渡して仕事が完了します。

Webの漫画家の場合

Webの漫画家の場合スマートフォンやタブレットの普及で、漫画専門サイトやアプリが増加し、そういったアプリ専門の漫画家が何人も誕生しました。
Web漫画は、デジタルで漫画を掛ければ、誰でも漫画を投稿出来ます。
投稿した漫画が多くのアプリ会員から支持されると、次は編集部の審査を受けることになり、晴れてアプリ公式の漫画家になることができます。
また、WebではSNSに漫画を載せると、その投稿が話題になって多くの人に認知されることがあり、運良く編集部の目に止まり、漫画家デビューが決まる場合もよくあります。

書籍の漫画家の場合

漫画は、週間連載や月刊連載の漫画雑誌に載っているイメージがありますが、例えば「漫画でわかる〇〇」のような書籍に載せる漫画を描いている漫画家もいます。
書籍に載せる漫画を制作する漫画家は、週間や月刊で漫画を連載する漫画家とは違い、毎週締め切りのスケジュールに追われることはありません。
締め切りはありますが、印刷スケジュールが確定するまでは締め切りまでに時間に余裕を持てるので、ゆとりをもって作業ができます。
ただし、書籍は内容のチェックをしっかりと行うため、内容に沿った知識を勉強し、理解して漫画に落とし込む必要があります。
漫画を描くことに加えて、題材に好奇心を持って勉強し、きっちりと理解することが求められるでしょう。

広告の漫画家の場合

企業広告の漫画とは、ストーリーを通して商品の宣伝を行う漫画です。
進研ゼミから送られてくる漫画が、わかりやすい成功例と言えるでしょう。
そのほかにも、企業のサイトやチラシなどに載っている漫画を描く仕事もあります。
広告漫画は、クラウドソーシングサービスや広告漫画専門サイトを通じて仕事を受け、制作します。
漫画が完成したら、企業の望む形に変換し、最後に納品して作業が完了します。
企業の求めるイメージを漫画に描き起こす仕事なので、指示通りのものを納品出来るかどうかが重要です。
もちろん一定の画力も必要なので、ある程度の品質の漫画を描くスキルも求められます。

漫画家の仕事をこなすために必要な力とは

漫画家として仕事を行う以上、求められる能力がいくつかあります。
ここでは、漫画家として仕事を行う上で必要な能力をお話しします。

漫画を作り出す力

漫画家として働くには、漫画を作り出す能力が必要です。
面白い漫画や人気のある漫画は、ある一定の基礎を守って作られています。
ここからは、漫画を作り出すまでの基本的な流れについて説明します。

漫画を作り出すまでの流れ

どんな漫画を描くにも、漫画制作の一連の流れが出来なければ、漫画家になれません。
まずは、漫画を描くプロセスを一通り覚える必要があります。
ここでは、漫画を作る流れをお伝えします。

プロットを考える

プロットとは、キャラクターや物語を考え、作品の世界観などを設定することです。
このプロットができたら、1度出版社の編集者に見せて、アドバイスをもらいます。
基本的に日本の連載漫画のプロットは、何度か話し合いを重ねながら完成させています。

ネームを考える

プロットを元にコマ割りをし、吹き出しにセリフを入れて、ページ構成を考えていきます。
この作業をネームと言い、漫画の設計図に当たります。
ネーム次第で作品の質を左右してしまうので、プロの漫画家は、このネームの作業に多くの時間を費やします。

下書きを行う

ネームが一通り完成したら、原稿用紙に鉛筆もしくはシャーペンで絵を書いていきます。
この下書きを元にペン入れをしていくので、本番の絵のように丁寧に描いていきます。
後で消しやすくするために、芯の柔らかい鉛筆を選びます。
HB以下は薄くて硬く原稿に後が残るので、柔らかいB以上の鉛筆を使うのがオススメです。

ペン入れ

ペン入れ下書きに沿ってペン入れを行います。
多くの漫画家は「丸ペンやGペン」を使って製図用の黒インクを使用し、本番の線を入れていきます。
ペン入れは、丸ペンやGペン以外にもさまざまな道具を使用して描き上げます。
基本的には、漫画として印刷するときに読みやすい紙面になることが条件で、それ以外の禁止事項はありません。
筆ペンやマジック、ミリペンなどその漫画の絵にマッチした道具を使って描いていきます。

仕上げ

ペン入れが終わって完全にペンが乾いたら、下書きの線を消しゴムで消していきます。
その後にベタ塗りやホワイト修正を行い、最後にトーンを貼っていきます。
仕上げは、漫画特有の画材を使う作業が多いので、画材の特徴をしっかりと理解しておく必要があります。
また、最近ではデジタル化が進み、仕上げを全てコンピューターで行う漫画家が増えてきているので、アナログと比べて作図スピードを短縮させることもできるようになってきました。

締め切りまでのスケジュールをこなす力

漫画家は、コンスタントに締め切りを守って漫画を完成させることが、重大な任務です。
例えば、連載漫画の締め切りに間に合わない場合は、漫画雑誌の印刷に間に合わず、雑誌に穴を開ける事態に陥ってしまいます。
締め切りを守るためにも、締め切りまでのスケジュール管理とスケジュールの遂行能力が求められます。

漫画家の勤務状況

漫画家の勤務状況は、人によってさまざまです。
納期に合わせて漫画を描くことができれば成り立つ仕事なので、比較的自由に働くことができるでしょう。
そうはいっても、締め切り前は徹夜で作業をする漫画家も多いので、アシスタントを雇うこともよくあります。
それでも原稿を納品する締め切りに間に合わなくて、一心不乱に制作する場面もありました。

このように漫画を作り上げる工程は、ある程度時間がかかることや、人手が必要になるのが普通のことでしたが、今ではコンピューターで漫画制作に必要な一連の作業が出来るようになりました。
その結果、以前に比べると格段に制作にかかる時間が短縮されています。

コミュニケーション能力

コミュニケーション能力漫画家としてデビューするには、編集者やアシスタントとのコミュニケーションを取ることが大切です。
なぜかというと、素晴らしい漫画は漫画家1人だけではなく、さまざまな人が関わって作られていることがよくあるからです。
特に、漫画は編集者と二人三脚で作り上げるものなので、彼らにしっかりと関わっていく必要があります。
漫画を描くことと、漫画をビジネスにすることはまったく違うので、クリエイター気分で仕事をしていては、仕事として成り立ちづらくなるでしょう。
どんなに才能があったとしても、コミュニケーションが取りにくく、仕事がしづらいと思われたら、人も仕事も離れていってしまいます。
どんな仕事にも言えますが、周りへの配慮をきちんと行うことは、能力以上に仕事を成功に導いてくれるでしょう。

漫画家の仕事の楽しさ

漫画家の仕事の楽しさは、やはり好きな漫画を、好きな時に好きなだけ描けることです。
頭の中で描いているイメージを膨らませて、ストーリーを作り、自分の絵で表現することや、それを仕事にできることは本当に幸せなことです。
中には、生み出す苦しみを味わい、辛い気持ちになることもあるかもしれません。
しかし、悩むことや苦しい時があるからこそ、それを形にできた時の喜びは、何倍にも大きく膨れ上がります。
そして、苦しみを乗り越えた暁には、漫画をより一層楽しく描けるようになるでしょう。

まとめ

今回は、漫画家の仕事について紹介しました。
漫画家は、クリエイティブな仕事と思われがちですが、基本的な技術や手順をしっかり押さえていないと、人気の出る漫画はなかなか描けません。
漫画家としてデビューし、自分の作品が多くの読者の目に触れて人気が出れば、大きなやりがいを感じることでしょう。
一人前の漫画家になれるように、必要な知識を身につけていきましょう。

>>漫画家になるために必要な情報はこちら

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