「これからYouTuberを目指したい!」「副業の小遣い稼ぎとしてYouTubeの動画投稿をしたい!」という方も多いでしょう。
しかし、YouTubeの稼ぎ方が分からない、YouTubeで本当に収益化できるのかという不安もあると思います。
この記事では、YouTubeでの稼ぎ方を紹介するとともに、収益化の方法や初心者がYouTuberとして稼ぐためのポイントも解説していきます。
YouTubeの稼ぎ方
YouTubeの稼ぎ方には主に、広告収入を得る、ライブ配信のスーパーチャット機能を使う、オリジナルグッズを販売する、クラウドファンディングを利用する、メディア向けコンテンツのライセンス化という5つの方法があります。
それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。
1.広告収入を得る
YouTubeの稼ぎ方として代表的な方法は、広告収入を得ることです。YouTubeを収益化できる条件は、チャンネル登録者数が1,000人以上で、直近の12か月間で再生時間が4,000時間に達すること。
この条件をクリアすれば、YouTubeパートナープログラムに加入して収益化の設定をすることができます。
広告収入はあくまで、視聴者が広告をクリックまたはすべて視聴しなければ得ることができません。たくさん動画が再生されていても、広告が見られなければ収入を得られないということになります。
しかし、広告なしで動画を視聴できるYouTube Premiumの会員から、コンテンツを視聴された場合は、どれほどの会員が視聴したかによって、クリエイターに配分される金額が変化する仕組みになっています。
YouTube Premiumからの収入は、一般的な広告収入とは別物として考えると良いでしょう。
2.ライブ配信のスーパーチャット機能を使う
YouTubeの生配信(ストリーミング配信)中に利用できる、スーパーチャットという機能を使うことで、収入を得ることが可能です。
スーパーチャットは通称スパチャと呼ばれ、視聴者自身が額を決めて、好きなタイミングで寄付・投げ銭をすることができます。
「投げ銭」とはYouTube以外の配信プラットフォームでも使われている機能で、配信者が生配信中に、視聴者から寄付を受け、それが収益になる仕組みです。固定ファンが多くなれば、大きな収入が期待できます。
YouTubeの生配信における投げ銭の上限は、1人の視聴者から1日あたり5万円ですが、過去1回の配信で最も多くの投げ銭を行った時の金額が1万円を超えている人は約10%、約80%の人は3,000円未満とされています。そういったことからも、継続して収入を得るためには、活動の頻度を高くして、より多くのあなたの活動を支えたいと思ってくれるファンを作る必要があります。(参考:消費者庁「ライブ配信サービス(投げ銭等)の動向整理」)
また、スーパーチャットで収入を得るには、チャンネル登録者数が1000人以上、直近12カ月の総再生時間が4,000時間以上、18歳以上という条件を満たしていなければなりません。
3.オリジナルグッズを販売する
オリジナルグッズを販売することも、YouTubeの稼ぎ方のひとつです。条件は、チャンネルの収益化が完了していて、チャンネル登録者数が1万人以上であること。
しかし、音楽公式アーティストチャンネルの場合は、例外として登録者1万人未満でもグッズ販売が可能です。
YouTubeでオリジナルグッズを販売するときは、予め販売サイトを用意しておき、コンテンツ内でグッズの宣伝を行うという方法が一般的です。
アーティストやお笑い芸人、イラストレーター、学生、企業など、幅広いジャンルのYouTuberがオリジナルグッズを販売しています。
料理のチャンネルであれば、チャンネルのロゴがプリントされたオーブンミットを販売するなど、チャンネルのジャンルやテーマ、視聴者の好みを考えてグッズを紹介するのがおすすめです。
4.クラウドファンディングを利用する
クラウドファンディングを利用することも、YouTubeの稼ぎ方のひとつと言えます。クラウドファンディングは元々、YouTuberが自身のチャンネルを収益化する目的でも使われていました。
日本ではあまり知られていない海外のサービス「Patreon」には、主にYouTuberやミュージシャン、Webコミック作者に適したクラウドファンディングのプラットフォームがあります。
会員制ビジネスの形態を採用していて、アーティストのファンや支援者が1つ1つの作品ごとに、一定金額の資金を寄付することが可能なクラウドファンディングです。
視聴者はクラウドファンディングを通してYouTuberとコンタクトを取ったり、限定コンテンツやカスタムコンテンツ、商品などが利用できたりします。
また、YouTuberはコンテンツを通して、視聴者と信頼関係を築いていくことによって、視聴者からお金を寄付してもらえるようになります。
5.メディア向けコンテンツをライセンス化する
YouTubeには、自分のコンテンツをライセンス化することで、収入を得るという方法もあります。
例えば、動物の面白い動画など、多くの視聴者を惹きつける口コミ動画を投稿したら、お金を払ってそのコンテンツをライセンス化することが可能です。
コンテンツをライセンス化すると、テレビ局のニュース番組やモーニングショー、オンラインのニュースサイトなどが、自分のコンテンツを使いたいと思った場合に問い合わせが入り、収入を得られるチャンスがあります。
YouTubeの収益を増やす方法
YouTubeの稼ぎ方が具体的に分かったところで、YouTubeの収益を増やす方法についてお話ししていきます。
YouTubeの収益を増やすには、どうしたら動画の再生回数や総再生時間が増えるのか考え、対策をしなければなりません。具体的な方法を5つご紹介します。
クリックされやすいシンプルな動画のタイトル、サムネイル、概要欄を作る
動画のタイトル、サムネイル、概要欄をシンプルで分かりやすくし、視聴者が「クリックしたい」と思ってもらえるようにしましょう。
コツは、タイトル内に視聴者が検索しそうなキーワードや、思わずクリックしてしまいそうなフレーズなどを入れることです。
動画内容が分かりかつ視聴者が検索するキーワードを1~2個タイトルに取り入れることで、再生回数や総再生時間が増える傾向にあります。タイトルに伝えたいことが入れられなかった場合は、概要欄に記載するのがおすすめ。
ただし、視聴者の注意を引くために、動画とは無関係なキーワードを入れたり、誇張表現をしたりするのは絶対にやめましょう。動画を見てくれた視聴者の期待を裏切ることになり、投稿者としての印象が悪くなります。
トレンドに沿った動画で再生回数を増やす
YouTubeの動画にはファッションと同じように、再生回数が伸びやすくなるトレンドが存在します。例えば、「踊ってみた」は2007年以降に投稿され始め、爆発的なブームとなりました。
最近では、2019年に動画投稿数が増えた「ASMR(Autonomous Sensory Meridian Response(自律感覚絶頂反応))」が挙げられます。今のトレンドを察知して、話題の動画を投稿することで再生回数が増える可能性があります。
2007年に日本でサービス開始したYouTubeでは、年月とともに投稿される動画のクオリティもどんどん上がっています。
もしあなたが今からYouTuberを始めるのであれば、TikTokのような短尺動画が流行していることから、最長60秒の短尺でユーザーに魅力を伝える「YouTubeショート」や、商品やサービスの使い方を紹介するコンテンツで、専門性の高さでユーザーを掴む「ハウツー動画」など、投稿に一工夫を加えてみるのもおすすめです。
ハウツー動画で人気のジャンルは、料理やDIY、掃除、メイクなどです。視聴者が自分もトライしたいと思えるような企画が考えられると良いですね。
再生リストを作成して総再生時間を伸ばす
視聴者に自分のチャンネルの固定ファンになってもらうためには、1つの動画だけではなく、複数の動画を見てもらうことが必要です。そのため、「再生リスト」を作ることは非常に重要と言えます。
関連する動画ごとに「再生リスト」にまとめることで、リスト内の動画が順番に再生されるようになります。
「再生リスト」を作成しておけば、視聴者が何も操作しなくても、自動的にリスト内の動画が連続で再生されるため、他の動画も視聴してもらえる可能性が高くなります。自分のチャンネルの魅力を視聴者に伝えるためにも、ぜひ活用してみましょう。
情報カードを利用し、新着動画を見てもらう
「情報カード」は、クリックできるバナーを動画に追加することができる機能です。視聴者を他の動画や再生リストへ誘導したいときに積極的に使用しましょう。
多くの動画投稿者は、動画の再生時間を増やすために情報カードを活用しています。特に、他の動画に誘導する情報カードを、動画の終わりに追加すると効果的です。
著名YouTuberとのコラボレーションでファンを増やす
YouTuberを始めたばかりの段階では、動画のジャンルを絞った方がコンテンツを作りやすく、ファンも増やしやすいです。チャンネル登録者数や再生回数が増え始めたら、新しいジャンルの動画を投稿するのも良いでしょう。
YouTuberとして軌道に乗り始めたときにおすすめなのが、チャンネル登録者数が多いYouTuberとのコラボです。他のYouTuberとコラボすることで、自分のチャンネルでは実現できない企画が可能になるだけでなく、新しいファンが増えることが期待できます。
コンテンツの幅を広げ、さらに視聴者を増やすためにも、お互いの個性を活かした企画を考えてみましょう。
YouTube初心者におすすめのジャンル
「YouTubeでの動画投稿を始めたいけど、どんな動画を投稿したらいいか迷ってしまう」という人も少なくないでしょう。そんな人のために、初心者におすすめのジャンルを紹介します。
旅行
旅行をテーマにしたコンテンツはSNSで人気が高く、YouTubeも例外ではありません。
旅行先で撮った動画をYouTubeに投稿することで、視聴者も一緒に旅行をしている気分を味わえることから人気があります。
しかし、旅行は視聴者が多いジャンルで、既に膨大な量の動画がYouTubeにアップされているので、旅行というジャンルでトップクラスを目指すのは難しいかも知れません。
旅行ジャンルで動画投稿をしたいのであれば、旅行と何かを掛け合わせた動画を作るのがおすすめ。例えば、鉄道ジャンルは旅行ジャンルと相性が良いです。
旅行の動画に鉄道の要素を入れることで、鉄道好きの視聴者にもアプローチができます。
料理・レシピ
料理をするときにYouTubeでレシピを見るという人も多いでしょう。レシピを確認する目的以外にも、料理の過程を見ることそのものを楽しむ視聴者も多くなっています。
また、コロナ禍をきっかけに料理に挑戦する人やおうち料理を楽しみたいと考えるファミリー層が増えたため、初心者向けレシピも再生回数が伸びやすくなりました。
料理ジャンルでは、視覚的な美しさと初心者にも分かりやすい解説が重要です。また、競合もかなり多くなってきたため、それ以外の付加価値も必要になります。
基本のレシピだけでなく、自分のアイディアを活かしたオリジナルレシピや、面白いトーク、ものまねなど他の人にはない個性で勝負しましょう。
音楽
「歌ってみた」や楽器演奏といった音楽のジャンルも、気軽に挑戦しやすく人気です。アーティストやアイドルといった有名人の公式チャンネルも参入し、ライバルが多いので、個性的な動画を投稿する必要があります。
人気の曲や有名な曲のカバーは再生数が伸びやすい傾向にあるので、カバーの動画を投稿して登録者数を増やしてから、オリジナル曲を投稿するのも良いでしょう。
また、音楽ジャンルにコメディ要素を入れると再生数が増える傾向にあります。例えば、面白い替え歌を作ったり、声真似をしながら歌ったりすると、個性的で面白い動画に仕上がるので、検討してみてはいかがでしょうか。
音楽系の動画で顔出しをしたくない場合は、イラストを挿入する、マスクや仮面を着用する、胸から下だけ映るようにするといった工夫をすることで、気軽に動画投稿ができるのでおすすめです。
ちなみにYoutubeは、著作権保護の観点から一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)と包括契約を結んでおり、販売されている楽曲を自分で演奏したり歌ったりすることは認められています。ですが、販売されている音源をそのまま使う場合は申請が必要ですので、配信する前に一度確認するようにしましょう。
ゲーム実況
ゲーム実況は、コロナ禍で「自宅にいながら始められる新しいこと」として人気が高まりました。個人や知名度の低い法人がチャレンジしやすい人気の高いジャンルですが、激戦区と言えます。
ゲーム実況の動画をYouTubeに投稿する場合は、必ず事前に各企業のルールを確認することが重要です。企業によっては、ゲーム実況の動画を投稿・配信できない場合もあるので注意してください。
ゲーム実況は、必ずしもゲームのプレイスキルが高くなければいけないわけではありません。もちろん、プレイスキルが高い人はそれを活かせますが、ゲーム実況に癒しや面白さを求めている視聴者も多いです。
声が可愛い、かっこいいと褒められる人や、トーク力に自信がある人は、それを活かすことができるでしょう。また、ゲーム実況は話題の新作ゲームをプレイすると再生数が伸びやすい傾向にあります。
ゲームのジャンルは、他にも、ゲームの最新情報をまとめたり、ゲームの裏技や小ネタを紹介したりする動画も人気です。
ペット
ペットを飼っている人は、ペットと過ごす日常を動画にして投稿するのも良いでしょう。ペットの動画も、視聴者からの人気が高く、個人や知名度の低い法人が挑戦しやすいジャンルと言えます。
また、ペットのジャンルであれば、動画の主役はペットのため、投稿者自身に個性やトーク力がなくても問題ありません。
それぞれのペットの性格や個性が分かるような動画を撮り、ペットを紹介するだけでも、再生回数を稼げる可能性があるので、毎日の散歩などを地道に投稿するだけでもおすすめです。
ペットジャンルには、愛犬や愛猫はもちろん、爬虫類や昆虫、アクアリウムなども含まれます。珍しいペットを飼っている人は、ペットの動画投稿を始めてみてはいかがでしょうか。
フィットネス
コロナ禍の影響でリモートワークの人が増えた中で、自宅でできるフィットネスの需要が高まっています。
自宅で簡単にできるエクササイズを紹介し、視聴者が一緒にチャレンジできるような動画を作ることで、何回も再生される可能性があるでしょう。フィットネスのジャンルには、筋トレやヨガ、ダイエットなどが含まれます。
フィットネスのジャンルでは、実体験や成功例を元に情報を発信することによって、視聴者からの共感と信頼を得ることができるだけでなく、アドバイスに説得力が生まれます。
反対に、フィットネス未経験者がこのジャンルで活躍するのは難しいと言えるでしょう。
ビジネス
企業がYouTube運用する際に参入しやすいのが、ビジネスジャンルです。各業界のノウハウを語る、専門性の高い知識を共有するといった方法があります。
例えば、賃貸物件の管理会社であれば、賃貸物件の選び方を動画で解説すると、個人YouTuberよりも説得力が高くなります。
これまでの事業で培ったプロの知識をそのまま活かせるので、企業にとって有利なジャンルと言えるでしょう。
また、個人YouTuberでも、今までのビジネスキャリアを活かして有名になれる可能性があります。
Vlog
VlogとはVideo blogの略称で、動画を撮って日記のように記録するものです。Vlogジャンルには主に、日常の出来事や雑談、モーニングルーティーンなどの動画があります。
Vlogは、スマホと自撮り棒さえあれば誰でも簡単に撮ることができますが、YouTuber自身の知名度に左右されるジャンルでもあるでしょう。
そのため、動画を作ることに慣れていて、登録者数もある程度多いインフルエンサーなどがかなり有利になります。
無名の人がVlog動画を投稿し続けても、なかなか再生回数が伸びにくい傾向があるので、まずは他のジャンルでファンを獲得してから、Vlogに挑戦するのが良いでしょう。
まとめ
これまで、YouTubeの稼ぎ方やYouTubeの収益を増やす方法、初心者におすすめの動画ジャンルについて解説してきました。
YouTubeの稼ぎ方には、広告収入を得る、ライブ配信のスーパーチャット機能を使う、オリジナルグッズを販売する、クラウドファンディングを利用する、メディア向けコンテンツをライセンス化するといった5つの方法があります。
また、YouTubeの収益を増やす上で大事なのは、シンプルな動画のタイトル、サムネイル、概要欄、トレンドに沿った動画、再生リストの作成、情報カードの活用、著名YouTuberとのコラボレーションでした。
YouTubeにはたくさんの動画が投稿されていて、既に有名なYouTuberや芸能人などもライバルになるため、YouTubeで稼ぐことは簡単ではありません。
しかし、YouTubeの機能や仕組みをよく理解し、トレンドを意識して効果的に運用することで、YouTubeで稼げるチャンスは大きくなります。
誰でも簡単に動画投稿ができるのがYouTubeの魅力なので、やりたいと感じたら、まずは試してみると良いでしょう。
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