声優の仕事内容とは

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    声優の職業といえば、どのような職業を思い浮かべるでしょうか。
    きっとアニメのキャラクターの声を演じる人という職業をイメージする人が多いのではないかと思います。
    しかし実は、声優の職業にはもっと色々な種類があり、あらゆる現場で声優が活躍しているのです。
    ここではそんな声優の職業や仕事内容について、幅広くお教えしたいと思います。

    • この記事の監修者
    • 大阪アミューズメントメディア専門学校 声優学科は、プロダクション直接所属67.7%。 インターンシップではプロの声優と一緒に仕事ができ、学生のうちから現場を経験できます。
    • 柿原徹也さん、白井悠介さん、降幡愛さんなど、AMG卒業生の人気声優もたくさんいらっしゃいます。
    • この記事の監修者
    • 大阪アミューズメントメディア専門学校 声優学科は、プロダクション直接所属67.7%。 インターンシップではプロの声優と一緒に仕事ができ、学生のうちから現場を経験できます。
    • 柿原徹也さん、白井悠介さん、降幡愛さんなど、AMG卒業生の人気声優もたくさんいらっしゃいます。

    声優の仕事の種類

    声優の仕事といえば、アニメの声の出演のイメージが強いと思いますが、声優の仕事の種類は、いくつか存在します。
    例えば、先ほど話したアニメでの声の出演の仕事をアフレコと言いますし、洋画に声を当てる仕事はアテレコと言います。
    また、番組にナレーションを入れる仕事やMCと呼ばれる司会を行う仕事もあります。
    代表的な仕事は下記の3種類です。

    • アフレコ・アテレコ
    • ナレーション
    • MC(司会)

    これらは声優の仕事として定番のものなので内容を把握しておきましょう。
    一つずつ、詳しくお話ししていきます。

    アフレコ・アテレコ

    声優の主な職業のひとつが、「アフレコ」および「アテレコ」です。
    この二つは言葉として似ていますが、意味合いとしても似通ったものになっています。
    アフレコは「アフターレコーディング」の略で、アニメ作品に声を入れることを意味します。これは、かつてのアニメ業界ではアニメーションがすべて完成してから声を吹き込んでいたことに由来しています。
    対してアテレコというのは、洋画や海外ドラマに声を「充(あ)てる」ということからこのような言葉が使われています。
    どちらも映像に合わせてセリフを話すという点が共通しており、ほとんど同じ意味で使われているようです。
    アフレコやアテレコは、声だけで芝居をする職業です。声のみに全ての感情を乗せる必要があるため、映像役者の芝居とはまた違った難しさがあるようです。
    映像に合わせてタイミングやセリフの長さ、息継ぎなども調整しなくてはいけませんし、アニメーションの中で声が浮いてしまうことも避けなくてはいけません。

    アフレコの業務内容

    アフレコという職業の業務内容は、主にアニメーションに声を吹き込むことです。
    これは、まさに一般的によく想像される声優の職業なのではないでしょうか。
    かつてのアニメ制作の現場では、アフレコはその名の通り、映像が出来上がった後に声を収録していました。しかし現在では、アニメーションの制作と一緒に声も収録してしまうことが多くなっています。

    アテレコの業務内容

    アテレコという職業の業務内容は、洋画や海外ドラマなどの外国語で作られている作品に、日本語訳のセリフを声で充てることです。
    声を充てるといってもただ日本語訳を読むだけではなく、実際にその作品の登場人物になりきって芝居をしていくことになります。
    ただし吹き替えの場合、自分の個性を出し過ぎてしまってはいけません。すでに作られた作品の雰囲気や俳優の芝居のニュアンスを崩してしまわないよう、自分の芝居を調節していきましょう。

    ナレーション

    ナレーションは、テレビ番組やCMなどにおいてその内容に沿った解説・説明を入れたりする人で、テーマパークや交通機関などの場内アナウンスを行ったりといった職業になります。
    ナレーションでは、「情報を伝える」ということが何よりも大きな目的となります。そのため正確な発音やアクセント、聞きやすい抑揚などが重要な資質とされています。
    また、仕事の案件によって求められるものが違い、声色や言葉遣い、トーンなどをある程度使い分けるスキルも必要になります。
    芝居としてセリフを読むわけではないため、感情表現の豊かさよりも、真っ直ぐ素直に伝わることが求められます。
    つまり、声優としての芝居の能力とアナウンサーのような伝える能力を兼ね備えている人が、この職業には合っているでしょう。
    アフレコやアテレコの仕事のように自分の個性を押し出すのではなく、番組の内容を引き立てるような意識を持つと、良い仕事ができるでしょう。

    番組のナレーション

    業界内のナレーションの職業として、テレビ番組などで使用されるナレーションがあります。
    番組で使用されるナレーションは、番組の進行の補佐や内容の補足という目的で持つことが多いです。
    この職業の人には、番組の雰囲気を邪魔しないように、決して目立ち過ぎないようにしつつ、必要な情報が声だけで伝わるように明瞭な読み上げを心がける必要があるのです。

    各種施設のナレーション(アナウンス)

    テーマパークや駅の構内、商業施設などで流れているようなアナウンスの声も、声優という職業の人が担当している場合もあるのです。
    そういったアナウンスは重要な情報や注意の喚起などのために用いられることが多いため、聞き取りやすく、聞く人がわかるように目立つような話し方をしなくてはいけません。
    アナウンスだからといってただ無機質に読み上げるだけでなく、声のトーンや抑揚、アクセントなどを工夫して話すことが必要です。

    MC(司会)

    MCは、イベントなどで司会として進行を仕切る職業です。
    イベントのほかに結婚式やセレモニー、セミナーなど、司会進行が必要な場では声優がMCとして抜擢されることがあります。
    MCという職業はイベントを成功させる上でとても重要な役割を担います。そのMCの人に必要とされるのは、リアルタイムで進行していく現場で臨機応変に仕切ることのできる対応力でしょう。
    あくまでも主役を目立たせながら、影の立役者として場の空気を作っていくことが求められるのです。

    MC(司会)の仕事の業務内容

    MCという職業の業務内容は、イベントやパーティー、結婚式などで司会進行として仕切り役を務める人のことです。
    進行の流れが決まっている中で、臨機応変に対応しながら円滑に場を作って行けるかどうかは、MCを務める声優の力量にかかっているのです。
    MCの業務に際しては、会場にいる他のスタッフとの連携も非常に重要です。例えばプログラムの中で曲がかかる場面の場合、音響担当のスタッフとの連携が必要になったりします。
    インカムなどをつけておき、全体の状況をスタッフとの連携によって常に把握し、滞りなくプログラムを進めていくことになります。

    声優の1日の仕事の流れとは

    では、ここからは声優という職業の実際の1日の仕事の流れを見てみましょう。

    ・8:00起床
    朝は蜂蜜入りの紅茶を飲みながら、今日のアフレコの最終確認を行います。
    収録の日は体力と集中力が必要なので朝ごはんは食べすぎない程度に取ります。
    ・10:00スタジオ入り
    元気に挨拶をしてスタジオに入ります。
    遅刻は厳禁なので、30分前には現場の近くに行くようにしています。
    ・10:30本番収録スタート
    1話30分のアニメ番組でも収録には3時間以上かかります。
    自分の出番が少ないからといって早く終わるわけではありません。
    個別のシーンを撮り終えた後にみんなでガヤの収録を時により行います。
    ・15:00休憩・ご飯
    貴重な休憩の時間にランチを食べます。
    早速アフレコの反省点などをノートに書き留めます。
    場合によっては、もっと早く昼休憩が取れる現場や休憩が取れない現場もあるので貴重な時間です。
    ・16:00本編終了後にガヤ収録
    NGを出してしまったところの部分撮りを行った後、ガヤと言われる群衆の笑い声や話し声の収録を行います。
    ・18:00コールセンターでアルバイト
    コールセンターでのバイトはとてもスケジュールの都合がつきやすい仕事です。
    また、人と話すことで喉を鍛えたり、質問されることでアドリブで返答する力が身につきます。デスクワークなので暑かったり寒すぎることもなく、体調も崩しにくい職場です。
    声優の職業に生かせる仕事内容で、その上時給が良いのも魅力的です。
    ・22:00帰宅
    帰宅したら、ご飯を食べてお風呂に入り、今日のアフレコの反省とバイトの反省をします。
    そして、次の台本の練習を行います。
    ・25:00就寝
    収録の日は普段より疲れているので早めに就寝しています。
    健康管理も大切なので睡眠時間は6〜8時間ほどとるようにしています。

    声優はどうやって仕事をもらうのか

    声優という仕事は、自分1人で成り立つものではありません。
    仕事をしていく為には、「声優プロダクション」に入るか、「フリーランス」として仕事をもらうか、基本的にはどちらかを選ぶことになります。
    ここでは、声優プロダクションとフリーランスの仕事のもらい方について解説していきます。

    声優プロダクション

    声優という職業で仕事をしていく一番の近道はまず声優プロダクションに入ることです。
    そこで研修を受けて、基本的な発声練習や、オーディション対策の有料の研修を受けて過ごします。レッスンを受けて見込まれた人は先輩声優の現場に同行して、先輩の技術を勉強させてもらう事もできます。現場にも慣れてきたら、プロダクションの指示をもらいながらオーディションを受けます。
    オーディションはベテランの人から順に求められた適性を持つ人から受けることができます。
    ベテラン声優や先輩の声優のスケジュールが合わない時は新人声優に順番が回ってくるので、新人はその時に受けます。
    オーディションを受けて少しずつ合格が増えていくと、事務所からまたオーディションの依頼が入るようになります。
    オーディションに合格し実際に仕事を始めたら、現場の人に自分の顔と個性と名前を覚えてもらえるように努力しましょう。
    現場の監督や権限の持つ人から覚えてもらえたり気に入られると業界内で噂が広がり次の仕事が入りやすくなります。

    フリーランス

    フリーランスの声優という職業の場合の仕事の取り方は様々あります。
    多いパターンだと、事務所に所属している時に、代表作や有名キャラクターの声などを演じてある程度実績を作ってからフリーランスに転身するとスムーズに仕事を続けて行くことができます。
    実績がなければ、待っていても仕事が来ないので、オーディションを積極的に受けたり、クラウドソーシングに登録して仕事をもらうこともできます。
    今は、YouTubeの動画ナレーションの仕事や、外国語が得意であれば、英語の動画の吹き替えなど仕事もできるでしょう。
    もちろん自分のYouTube動画を作り自らを知ってもらうことで営業活動に役立てることもできるので今の時代に使わないのはもったいない手段です。

    >>声優になるには何が必要?リアルな収入や仕事内容を詳しく解説!

    まとめ

    声優の職業は主に3つの種類に分かれており、それぞれの方面で多くの声優が活躍しています。
    また、声優の1日は思っていたよりもハードということはお分かり頂けたと思います。
    声優は職業を継続して取って行くことが難しく、発声練習や台本読みの時間、バイトに体調管理とやることが多いですが、続けて行くことで技術も上がり道が拓けます。
    一般的にイメージされるアフレコやアテレコの仕事はもちろん、番組や各種施設でのナレーション、イベントや結婚式でのMCの職業など非常に多岐にわたっているため自分の好みや適性によっても仕事を選んでいくことができるかもしれません。
    自分の興味の持っている職業を見極めた上で、目指す方面を決めていくというのも良いでしょう。

    <<声優になる方法について詳しくはこちら

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