自宅でできる発声練習やボイストレーニング!ボーカルの上達方法をご紹介

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    「歌唱力や演技力を上げたい!」と考えている人にとって、発声練習やボイストレーニングは特に大事です。

    発声練習やボイストレーニングは、正しい方法で練習しないと上達しないばかりか、喉を痛める可能性もあります。

    この記事では、自宅でもできる正しい発声練習やボイストレーニングをご紹介していきます。


    • この記事の監修者
    • 大阪アミューズメントメディア専門学校 声優学科は、プロダクション直接所属67.7%。 インターンシップではプロの声優と一緒に仕事ができ、学生のうちから現場を経験できます。
    • 柿原徹也さん、白井悠介さん、降幡愛さんなど、AMG卒業生の人気声優もたくさんいらっしゃいます。
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    • 大阪アミューズメントメディア専門学校 声優学科は、プロダクション直接所属67.7%。 インターンシップではプロの声優と一緒に仕事ができ、学生のうちから現場を経験できます。
    • 柿原徹也さん、白井悠介さん、降幡愛さんなど、AMG卒業生の人気声優もたくさんいらっしゃいます。

    正しい発声に必要な3つの要素

    正しい発声に必要な3つの要素
    発声練習やボイストレーニングを行う前に、正しい発声するために必要な3つの要素についてお話ししていきます。

    1. 姿勢が正しいか

    発声するときの姿勢を見直すと、首や肩まわりに余計な力が入らず、リラックスした状態で声を出せるようになります。

    身体に余計な力が入っていると、喉が締まって声が出しにくくなる、喉を痛めやすくなる、声質が硬くなるため、好ましくありません。

    身体をリラックスさせ、腹筋と背筋などの必要な筋肉だけを使えば、魅力的な声が出せるようになり、歌の音域も広がります。

    〜正しい姿勢の確認方法〜

    1. 背中を壁につけてまっすぐに立ち、アゴを引きます。つま先に重心をかけましょう。
    2. 両肩を上げてください。
    3. 両肩を上げたまま、胸を張るように肩甲骨(背中の上部)を閉じます。
    4. 胸を張った感覚がある状態で、肩を下げてください。

    首が前に出ていると声が出しにくくなるので、気をつけてください。

    慣れないうちは、体勢をキープすることが辛く感じるかもしれませんが、その場合は体幹を鍛えるといいでしょう。

    2. 喉が開いているか

    発声するときに喉が開いているかは、とても重要です。

    喉が上手く開けないと声の響きが悪くなるだけでなく、喉を痛めるリスクもあるので、喉を開く感覚をつかみましょう。

    〜喉を開く練習〜

    1. リラックスして、全身の余計な力を抜きます。
    2. あくびの口の形を作ります。舌を下げて、口内の奥を縦に広げるイメージです。

    わかりにくい場合は、寒い日に息を「ハ〜」と吐いて手のひらを温めるときの口の形を作ってみてください。

    または、病院で喉の奥を診察してもらうときに、舌を下げて喉の奥を広げるイメージをするのも有効です。

    喉を開く感覚がつかめたら、その状態で「アー」と声を出してみましょう。

    何も意識しないで「アー」と発声したときと比べると、よく響くはっきりした声になっていることがわかると思います。

    仰向けや横向きなど、どんな体勢でも喉を開いて発声できるようにしましょう。

    3. 腹式呼吸ができているか

    しっかりと発声をするためには、腹式呼吸をマスターしなければなりません。

    呼吸には胸式呼吸と腹式呼吸があって、胸式呼吸は息を吸うと胸が膨らみ、腹式呼吸は息を吸うとお腹が膨らみます。

    日常生活では胸式呼吸になっていますが、睡眠時やリラックスしているときは腹式呼吸になります。

    腹式呼吸の感覚をつかむには、リラックスして呼吸ができるようにしましょう。

    〜腹式呼吸の練習方法〜

    1. 仰向けに寝てください。
    2. リラックスして全身の力を抜いた状態で呼吸をしてください。
    3. 呼吸する度にお腹が上下に動いていたら、腹式呼吸ができています。

    鼻から吸った息が、そのままお腹に入るようなイメージをしながら、ゆっくりと深い呼吸を
    しましょう。

    ある程度感覚がわかったら、立った状態でも練習します。

    腹式呼吸が無意識にできるようになるまで、頑張ってくださいね。

    自宅でもできる発声練習・ボイストレーニング

    自宅でもできる発声練習・ボイストレーニング
    正しい発声をするために必要な要素が理解できたら、発声練習、ボイストレーニングに移りましょう。

    自宅でも気軽にできる発声練習、ボイストレーニングをご紹介しますので、ぜひ練習を続けてみてくださいね。

    リップロール

    リップロールは、プロの歌手や声優、俳優も行っている唇の運動です。

    リップロールを行うことによって、口まわりや喉の筋肉をリラックスさせ、息のコントロールがしやすくなります。

    〜リップロールの方法〜

    1. 唇を閉じて、軽く突き出した形にします。(力を入れすぎないように)
    2. 唇を閉じたまま、息をゆっくり吐き続けます。
    3. 唇が「プルプルプルプル…」と震えていれば大丈夫です。

    吐く息の量を一定にして、唇の震え方の強さや音の大きさを保てるようにしましょう。

    タングトリル

    タングトリルは、リップロールとセットで行いたい発声練習です。

    タングトリルとは、巻き舌で「ララララ…」という音を出しながら息を吐き続ける練習。

    「タングトリルが苦手!」という人は、口まわりの筋肉や舌に力が入りすぎている可能性が高いので、まずは力まないことを意識しましょう。

    〜タングトリルの練習方法〜

    1. 口を少し開いた状態で、舌の先を上の歯茎の裏辺りに軽くつけます。
    2. その状態をキープしながら、息を吐いて舌を震わせます。

    舌の長さには個人差があり、人によってタングトリルがしやすい舌の位置が違うので、ベストポジションを自分で探してみましょう。

    上手くいかない人は、「ルルルル…」と声に出しながら息を吐く、「ら」などの巻き舌になりやすい短い音を何度も発声するといった練習をしてみてください。

    ロングトーン

    ロングトーンは同じ音を伸ばし続ける発声練習です。

    ロングトーンがしっかりできていると、歌で音を長く伸ばすときにピッチがズレにくくなり、セリフをしゃべるときに呼吸に余裕ができます。

    また、肺活量や発声の持続力が上がる、喉を痛めにくくなるといった効果もあるので、ぜひマスターしましょう。

    〜ロングトーンの方法〜

    1. 「アー」という声を、同じ音量、音程、強さをキープしながら出し続けます。
    2. 息を完全に吐き切って苦しくなるまで続けます。

    最初は10秒を目標にして、慣れてきたら少しずつ時間を伸ばしていきましょう。

    発声している間、一定の音量、音程、強さが保てているかを確認します。発声しながら確認するのが難しい場合は、スマホなどのボイスレコーダーで録音して、後でチェックする方法がおすすめです。 

    五十音の発声

    五十音の発声練習を行うことで、発音や滑舌のトレーニングができます。この発声練習は、プロの声優や俳優も日常的に行っています。

    下記の五十音表を、声を出して読んでみましょう。

    〜五十音の発声〜

    • それぞれの行は一息で言い終わるようにしてください。
    • 「か゚き゚く゚け゚こ゚」は鼻濁音といって、鼻にかけて「んが んぎ んぐ んげ んご」というように発声します。
    • 腹式呼吸で、一音ずつはっきりと発音しましょう。
    あいうえお いうえおあ うえおあい えおあいう おあいうえ
    かきくけこ きくけこか くけこかき けこかきく こかきくけ
    さしすせそ しすせそさ すせそさし せそさしす そさしすせ
    たちつてと ちつてとた つてとたち てとたちつ とたちつて
    なにぬねの にぬねのな ぬねのなに ねのなにぬ のなにぬね
    はひふへほ ひふへほは ふへほはひ へほはひふ ほはひふへ
    まみむめも みむめもま むめもまみ めもまみむ もまみむめ
    やいゆえよ いゆえよや ゆえよやい えよやいゆ よやいゆえ
    らりるれろ りるれろら るれろらり れろらりる ろらりるれ
    わいうえを いうえをわ うえおわい えおわいう をわいうえ
    がぎぐげご ぎぐげごが ぐげごがぎ げごがぎぐ ごがぎぐげ
    か゚き゚く゚け゚こ゚ き゚く゚け゚こ゚か゚ く゚け゚こ゚か゚き゚ け゚こ゚か゚き゚く゚ こ゚か゚き゚く゚け゚
    ざじずぜぞ じずぜぞざ ずぜぞざじ ぜぞざじず ぞざじずぜ
    だぢづでど ぢづでどだ づでどだぢ でどだぢづ どだぢづで
    ばびぶべぼ びぶべぼば ぶべぼばび べぼばびぶ ぼばびぶべ
    ぱぴぷぺぽ ぴぷぺぽぱ ぷぺぽぱぴ ぺぽぱぴぷ ぽぱぴぷぺ

    母音法

    滑舌を良くするための練習である母音法トレーニングも、プロが行う発声練習です。

    母音法とは、文章をすべて母音にして発音する練習方法で、劇団四季でも行われています。

    例えば「よろしくお願いします」という文章を母音法で読むと、「おおいうおえあいいあう」になります。

    ポイントは、各文字の母音だけを声に出して読むことです。母音を一音ずつはっきりと発音してください。

    母音法で歯切れ良く発音できるようになったら、文章を通常通り音読してみましょう。

    母音を意識して「よろしくお願いします」と発声してみると、今までよりもはっきりとしゃべれるようになったように感じるはずです。

    文章を一文字ずつ母音に変換して読むのは、慣れないと難しいでしょう。

    母音のふりがなをあらかじめ振っておくとスムーズに練習できます。

    ゆっくりで問題ないので、口を動かして母音をはっきりと発音するようにしましょう。

    また、母音法の発声時は声帯に力が入りやすいので、リラックスして腹式呼吸で発声できるように意識してみてください。

    まとめ

    自宅でできる発声練習とボイストレーニングの方法をご紹介してきました。

    自宅での練習も大事ですが、独学では限界があり、発声方法や歌い方に自己流の癖がついてしまうこともあります。

    本格的に発声練習について学びたいのであれば、専門学校に通うのがおすすめです。

    大阪アミューズメントメディア専門学校の声優学科では、発声練習を含め、基礎からしっかりとプロ声優に教わることができます。

    学内オーディションには、75社以上の声優・芸能プロダクションが招かれるので、声優デビューのチャンスもつかめます。

    個別相談や模擬オーディションなどのサポート体制が手厚いのも特徴です。

    少しでも興味がある方は、お気軽に無料のオープンキャンパスや資料請求を利用してみてはいかがでしょうか。

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