ゲームグラフィックデザイナーになるには?を5ステップで解説

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    ゲームの美しいグラフィックに魅了され、ゲームグラフィックデザイナーに憧れる人は多いと思います。
    キャラクターや背景、エフェクトなどのグラフィックをデザインし、ゲームの世界を彩る仕事は、非常に魅力的なものです。

    では、そんなゲームグラフィックデザイナーになるにはどうしたら良いのでしょうか。

    今回は、ゲームグラフィックデザイナーになるためのステップやスキルの学び方、必要な技術について解説します。

    • 大阪アミューズメントメディア専門学校 ゲームプログラマー学科
    • この記事は、大阪アミューズメントメディア専門学校のゲーム・アニメ3DCG学科が執筆しています。
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    ゲームグラフィックデザイナーとはどんな仕事?

    ゲームグラフィックデザイナーとは、ゲーム内のビジュアル要素を作成し、デザインする仕事です。

    キャラクターや背景、インターフェース、エフェクトなど、ゲームの視覚的な要素をデザインします。

    デザインの知識を活かし、鮮やかで魅力的なグラフィックを作ってプレイヤーが引き込まれるようなゲームの世界観を作り出します。

    主な業務は、デジタルソフトを使用し、ゲームの世界観に合わせてグラフィック素材の作成や調整を行うことです。
    ゲームディレクターや、ゲームプログラマーなどチームで協力することも、大事な仕事です。

    ゲームグラフィックデザイナーになるには


    では、ゲームグラフィックデザイナーになるにはどのようなステップを踏めば良いのでしょうか。
    ここでは、ゲームグラフィックデザイナーになるまでの5つのステップを紹介します。

    1.必要なスキルを学ぶ

    ゲームグラフィックデザイナーには、デザインやCGに関するスキルが必要です。
    基本的なデザインのルール、構図、イラストレーション、CG制作ソフトなどのスキルを学びましょう。

    ゲームグラフィックデザイナーに必要なスキルについては、後ほど詳しく解説します。

    2.実践的な経験を積む

    ゲーム業界での実務経験を積むことは非常に重要です。

    理想は、インターンシップやアルバイトなどで、実際のプロジェクトに参加することです。
    難しければ、仲間でゲーム制作のプロジェクトを進めるのも良いでしょう。

    経験を通じて、業界の慣行やワークフローに慣れることができます。

    3.ネットワークを作る

    ゲーム業界のネットワークを作ると、就職時に役に立つ可能性があります。
    業界のイベントや大会に参加し、他のクリエイターや業界のプロフェッショナルとつながりましょう。
    SNSの活用もおすすめです。

    4.ポートフォリオの作成

    自分の作品をまとめたポートフォリオを作成しましょう。
    ゲームグラフィックデザイナーの就職活動では、スキルを示すためにポートフォリオが必要です。

    ポートフォリオの作成は、志望する企業が求めるスキルを考えながら戦略的に行う必要があります。

    5.求人情報を探す

    ゲーム制作会社のWebサイトや求人サイトなどで、ゲームグラフィックデザイナーの求人情報を探しましょう。
    ポートフォリオと履歴書を用意し、応募を行います。

    ゲームグラフィックデザイナーのスキルを学ぶには


    ゲームグラフィックデザイナーのスキルを学ぶには、主に3つの方法があります。
    それぞれの特徴を挙げるので、自分に合った方法を見つけてください。

    専門学校

    専門学校は、ゲームグラフィックデザイナーのスキルを学ぶ最もおすすめの方法です。

    というのも、前項の「ゲームグラフィックデザイナーになるには」で紹介した5つのステップは、専門学校に通えばすべてクリアできるからです。

    スキルを学ぶのはもちろん、ゲームの実習制作を行えるため、チームでゲーム制作をする経験ができます。

    また、現役のゲームグラフィックデザイナーが講師を務めていたり、ゲーム制作会社が特別講義や就職イベントを開催しに来校したりと、ゲーム業界のプロとつながる機会も多くあります。

    さらに、ポートフォリオの作成指導や求人紹介など、就職活動のサポートも行っている専門学校も多いです。

    大学

    大学でも、ゲームグラフィックデザイナーのスキルを学べます。

    大学には多様な学科や専攻があるため、ゲームグラフィックデザインに限らずさまざまな分野を勉強できます。

    ただし、実践的な学習の機会は、専門学校に比べると少ないでしょう。
    ゲーム業界では即戦力を求められる傾向にあるので、実習が少ない分採用が不利になる可能性もあります。

    独学

    インターネットや書籍を使って、独学する方法もあります。
    学校に通うのに比べると費用がかなり抑えられて、自分のペースで学べるのが魅力です。

    一方で、独学ではプロから指導を受けられないため、分からないことがあると、学習が進まなくなってしまうこともあります。
    就職のサポートが受けられないのも、大きなデメリットと言えるでしょう。

    ゲームグラフィックデザイナーに必要なスキル


    ゲームグラフィックデザイナーには、幅広いスキルが求められます。
    ここでは、代表的な5つのスキルについて解説します。

    デッサン

    ゲームグラフィックのアイデアやコンセプトを形にするために、デッサンスキルは欠かせません。
    他のメンバーやクライアントに対して、視覚的にアイデアを伝えるのにも役立ちます。

    また、キャラクターデザインを担当する場合、キャラクターのポーズや表情を正確に魅力的に描くためにもデッサンスキルは重要です。

    デザイン

    効果的なゲームグラフィックを作成するために、構図や配色などのルールといったデザインの基礎知識が必要です。

    ゲームは視覚的な要素がとても重要です。
    デザインスキルによって魅力的なキャラクターや背景、効果的なUIなどを作り出し、プレイヤーの目を引くことができます。

    2DCG

    2DCGとは、平面的な2次元のグラフィックを使用してキャラクターや背景、エフェクトなどを描く技術を指します。

    2DCGの作成には、先に説明したデッサンやデザインスキルに加えて、PhotoshopやIllustratorなどのデジタルソフトの操作スキルも必要です。

    3DCG

    3DCGとは、三次元の立体的なグラフィックを使用してキャラクターやオブジェクトなどを描く技術のことです。

    テクスチャリングやライティング、アニメーションの知識と、Mayaなどの3Dモデリングソフトの操作スキルが求められます。

    3DCG制作の流れは、次の通りです。
    ゲーム制作の現場では、それぞれの作業が分業されているのが一般的です。
    とはいえ、グラフィックデザイナーになるには各作業の知識を広く持っておいた方が良いでしょう。

    • モデリング
      ゲーム内のキャラクターや背景の3Dモデルを作成します。
      ポリゴンや頂点を使って、キャラクターの形状や外観を作り上げます。
    • テクスチャー
      3Dモデルに立体感を加える作業です。
    • アニメーション
      ゲームキャラクターやオブジェクトの動きを作成します。
      キャラクターやモデルの、リアルな動きやアクションを再現します。
    • エフェクト
      ゲーム内のエフェクトを作成します。
      爆発や炎、魔法のエフェクトなどを3Dで表現し、臨場感や迫力を演出します。
    • レンダリング
      テクスチャーやカメラ、ライトなど各設定に従って、静止画や動画を出力します。

    コミュニケーション能力

    ゲーム開発はチームで行うことがほとんどです。
    ゲームグラフィックデザイナーは他のメンバーと協力し、プロジェクトを進める必要があります。

    そのため、メンバーに情報を共有したり、質問や相談をしたりといったコミュニケーション能力は必須と言えるでしょう。

    ゲームグラフィックデザイナーが使えるようになりたいデジタルソフト


    ゲームグラフィックデザイナーは、仕事でデジタルソフトを使う機会がとても多いです。

    そこで、ゲームグラフィックデザイナーを目指すなら使えるようになりたいデジタルソフトを紹介します。

    デザインソフト

    デザインソフトは、ゲージやボタンといったUIデザインやタイトルロゴ、背景などの作成に使います。
    【主なデザインソフト】

    • Illustrator
    • Photoshop

    3DCGソフト

    モデリングやアニメーションなどの作業は、3DCGソフトで行います。
    【主な3DCGソフト】

    • Maya
    • Zbrush
    • 3dsMAX

    ゲームエンジン

    ゲームエンジンとは、ゲーム制作に必要な機能がまとまったソフトウェアのことです。

    ゲームグラフィックデザイナーも、ゲームエンジンの機能を使ってゲームグラフィックを作成することがあります。
    【主なゲームエンジン】

    • Unity
    • Unreal Engine

    ゲームグラフィックデザイナーに資格は必要?

    ゲームグラフィックデザイナーになるために、特定の資格は必要ありません。
    ゲーム業界では、実力や経験が重視される傾向があります。

    就職活動では、資格よりも「独学ではなくしっかりプロから学んでいるか」「実践的な経験はあるか」「ポートフォリオでスキルを証明できているか」がアピールポイントになるでしょう。

    おすすめの資格

    ゲームグラフィックデザイナーに必須の資格はありませんが、特定の資格を取得することでスキルアップにつながります。

    たとえば、次のような資格がおすすめです。

    ゲームグラフィックデザイナーに向いている人

    ゲームグラフィックデザイナーに向いている人や、適性を説明します。
    ただし、現時点で次のような適性に当てはまらなくても、ゲームグラフィックデザイナーになれないわけではありません。
    ゲームグラフィックデザイナーを目指す中で、意識することが大切です。

    発想力のある人

    発想力豊かな人は、独創的で魅力的なゲームデザインを生み出す能力があります。

    また、ゲームグラフィックデザイナーは、さまざまなジャンルや設定のゲームを手がけることがあります。
    発想力豊かな人は、あらゆる世界観やストーリーに対して柔軟にアイデアを考え、多様なデザインを創造できるでしょう。

    集中力のある人

    ゲームグラフィックデザイナーは、細部に注意を払いながら作業を行う必要があります。
    そのため、集中力のある人が向いていると言えるでしょう。

    モデリングやテクスチャリング、エフェクトの制作など、細かな要素を正確に作り上げるためには集中力が求められます。

    勉強熱心な人

    ゲームグラフィックデザイナーは常に新しい技術やツール、トレンドについて学び続ける必要があります。

    CGソフトウェアやデザインツールの進化はとても速く、新しい技術が続々と登場しています。

    勉強熱心な人は、自らのスキルを向上させるために積極的に情報を収集して学習できるため、ゲームグラフィックデザイナーに向いているでしょう。

    ゲームグラフィックデザイナーの授業では何をする?

    ゲームグラフィックデザイナーを目指して、学校に通いたいと考えている方も多いと思います。

    そこで、ゲームグラフィックデザイナーのスキルが学べる学校のイメージをつかむために、授業の様子を少し紹介します。

    今回紹介するのは、大阪アミューズメントメディア専門学校のゲーム・アニメ3DCG学科です。


    こちらはデッサンの授業です。
    モデルを見ながら人物デッサンを行い、先生から講評を頂きます。

    Mayaの基本操作を学びます。
    初めてMayaを触る学生も、授業終盤では簡単なモデリングができるように!

    Photoshopを使ってUIデザインを行います。
    初回は「UIデザインとは何か」から始まり、Photoshopを使った絵の描き方や機能について勉強します。

    大阪アミューズメントメディア専門学校のオープンキャンパスでは、ゲームグラフィックデザイナーを目指す方に向けた体験授業を行なっています。

    「自分も受けてみたい!」と思ったら、ぜひオープンキャンパスに参加してみてください。

    >>オープンキャンパス情報

    ゲームグラフィックデザイナーと似ている・間違いやすい仕事

    最後に、ゲームグラフィックデザイナーと名前が似ている、または業務が似ている職種を紹介します。

    会社によって呼び方はさまざまなので、求人票では必ず職種名だけでなく仕事内容も確認しましょう。

    ゲームCGデザイナー

    ゲームCGデザイナーとゲームグラフィックデザイナーは、ほぼ同じ仕事と考えて良いでしょう。

    ただし、会社によってはゲームCGデザイナーとゲームグラフィックデザイナーの業務内容が違うこともあります。

    各社の募集要項をよく見て、どの職種が何を担当するのかを確認しましょう。

    ゲームデザイナー

    ゲームデザイナーは、ゲームグラフィックデザイナーと名前が似ているものの、業務内容は大きく異なります。

    ゲームデザイナーは、ゲームの企画を考えて仕様書を作るのが仕事です。

    具体的には、ゲームのアイデアを構築し、ゲームルールや目標を設定します。
    また、キャラクターの特性や行動パターン、アイテムやスキルのバランス調整、ゲームプレイの難易度設定などを行います。

    レベルデザインでは、ゲーム内のステージやマップの配置、障害物やパズルの設計を担当し、プレイヤーが没入感を持ってゲームを進められるようにします。

    >>ゲームデザイナーの仕事とは?

    キャラクターデザイナー

    ゲームグラフィックデザイナーの仕事のうち、キャラクターに関する部分を担当する人をキャラクターデザイナーと呼ぶ場合があります。

    ゲームのキャラクターデザイナーは、キャラクターの外観や特徴、デザインを担当します。

    具体的な仕事内容は、キャラクターのデザインスケッチやイラスト制作、3Dモデリング、テクスチャリングなどです。

    また、キャラクターデザイナーはキャラクターの性格やストーリーに基づいて、アニメーションやモーションの設計も行います。

    >>ゲームキャラクターデザイナーの仕事とは?

    VFXデザイナー

    ゲームグラフィックデザイナーの仕事のうち、エフェクトを担当するデザイナーをVFXデザイナーと呼ぶ会社もあります。

    VFXデザイナーの仕事は、CGやモーショングラフィックス、合成技術などを駆使して、爆発、炎、崩壊、変身、魔法などのエフェクトを作成することです。

    エフェクトのデザインやモーション、テクスチャリング、ライティング、合成などの作業を行います。

    >>VFXデザイナーの仕事とは?

    まとめ


    ゲームグラフィックデザイナーになるには、次の5つのステップを踏む必要があります。

    1. 必要なスキルを学ぶ
    2. 実践的な経験を積む
    3. ネットワークを作る
    4. ポートフォリオの作成
    5. 求人情報を探す

    また、デッサンやデザイン、2DCG、3DCGなどのスキルを学ぶ必要があります。
    コミュニケーション能力も必要であり、チームと協力しながら作業を進めます。

    専門学校なら、ゲームグラフィックデザイナーに必要なスキルを学び、実習を通してチームでゲーム制作を行う経験もできます。

    ゲームグラフィックデザイナーを目指せる専門学校に通いたいと思ったら、大阪アミューズメントメディア専門学校がおすすめです。

    プロと同じようにチームでゲーム開発を行うため、ゲームグラフィックデザイナーに必要なスキルが実践的に身に付きます!

    大阪アミューズメントメディア専門学校についてもっと詳しく知りたい方は、無料の資料請求、またはオープンキャンパスへ参加してみてはいかがでしょう。

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