アニメーション学科

美術パースとは

美術パース

美術パースを学べる授業は、「アニメーション基礎」です。
主に透視図法を学んでいきます。
透視図法は、3次元空間を整合的に2次元の平面(紙)に再現する技法のことです。
例えば、手前のものを大きく描き、後ろのものを小さく描いたりなどですね。
アニメーションは奥行き方向の動きが伴うので、透視図法を使わずに絵を描いてしまうと不自然な絵や動きになってしまいます。
たとえ一瞬の絵だったとしても、空間に合っていない変な絵が入っていると映像として違和感を感じてしまいます。
美術パースの授業では、立体的に絵を描けるように基本からしっかりと学んでいきます。

 
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AMGアニメーション学科の「美術パース」の特長

その1 「透視図法」の基礎から学ぶことが出来る

授業の中では、部屋の中やビル、教室などを透視図法で描けるように練習していきます。
アニメーションは画面の構図も考えて描かなくてはなりません。
たとえ、キャラクターだけ、背景だけであっても、実際に立体的に見せる為にはその距離感をしっかりと理解して描く必要があります。
その為に必要なのが透視図法なんですね。
自分で描いているだけでは分からなかった距離感の掴み方やバランスなども、美術パースの基礎から教えてもらうことでしっかりわかるようになります。

その2 パースを理解し、透視図法を使いこなすことで、同じキャラクターを様々な角度から描けるようになる

アニメーションでは、同じシーンを様々な角度から描くことはよくあります。
バトルシーンなどは特に多くなります。
あらゆるシーンでも対応できるように透視図法をつかいこなせるレベルでの課題をこなすことで、キャラクターを整合的にあらゆる角度から描けるようになるんですね。
絵を動画にする時には、特に動きは重要です。
モノを動かそうとすると、立体的にキャラクターを正確に描けないと不自然になってしまいます。
授業の中でパースにのっとって立体的にキャラクターを描く練習は非常に重要です。

その3 透視図法を使い空間をしっかり意識した背景原図を描けるようになる

美術パースの授業では、透視図法を使って線画として背景原図を描けるようになります。
背景美術の完成形としては色をつけることになりますが、絵が立体的に線画で描けて見えていなければ色をつけても不完全な絵になってしまう為、鉛筆で空間を表現できることは大切なことです。
アニメーションの描き方の重要な知識を身につけることが出来ます。

 
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「美術パース」の授業について

AMGアニメーション学科の美術パースの授業は、アイレベル等の基本概念から学んでいきます。
本だけではイメージしづらい部分は、実際に事例を交えながら説明してくれるので、わかりやすいです。
1年次は1〜3点透視図法を実習形式で学びます。
基本的な透視図法の概念、透視図法の基本パターン(1点/2点/3点透視)をまずは理解していきます。次に頻出の背景である部屋の中や街中などを描く実習で具体的に描く時に気をつけるべきポイントを学んできます。
最終的には実戦レベルの課題として、色んなアングルで部屋の中を描く実習や指定した構図の背景を描く課題をこなしていきます。
そして2年次はカメラレンズを意識した特殊な透視図法を学んでいきます。
広角、望遠レンズで見た時の絵や、パノラマをスマホで撮影した時にパース的にどうなっているかなどを分析して描いていったりします。
美術パースの授業2年間で、カメラから覗いた空間として見えるキャラクターと背景の構図を描けるように技術を磨いていきます。

 
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「美術パース」のゴール

美術パースの授業のゴールは「アニメーター/背景美術として、現場で求められるキャラクターと背景を収めた構図を透視図法を使って描けるようになる」ことです。
アニメーターや背景美術は、レイアウトを絵コンテから描かなくてはなりません。
その際、パースの知識や技術がないと、立体感のある自然な絵を描くことが出来ない為、身につけておかないといけないんですね。
様々な場所を立体的に絵にすることが出来るようになったら、アニメーターや背景美術として出来る仕事も増えていきます。
仕事のできる機会を増やすことで、より実力を認められるようになりますし、アニメ業界で長く活躍していく上での大きな武器にすることが出来ますね。
また、美術パースの授業を通して、現実に即した風景を3次元として表現できる喜びも感じることが出来ます。

 
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プロの現場でこのように活きる!

3次元空間として自然な構図が描けることはアニメーションにおける絵を描く仕事であるアニメーター/背景美術の仕事においてなくてはならない根幹技術であり、透視図法の概念は絵を描く仕事における共通ルールです。
現場で仕事をする上でなくてはならない大切な知識・技術です。
例えば、バトルシーンなどが多い作品では、特にキャラクターや背景のバランスが完璧な正確な描写が求められます。
動きがあればあるほど、空間に歪みがあると不自然だからです。
このような現場での仕事を出来るようになれば、業界の中でも重宝される存在になります。

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