アニメーション学科

デッサンとは

デッサンとは

デッサンの授業は、観察する目を養う為に行われます。
一番の絵の基本がデッサンなので、ここを怠ると画力はなかなか上がりません。
どんなに絵の上手い人であっても、一番最初は身近なものをデッサンすることでそのものの本質を掴み、表現する技術を磨いています。
地味な作業ではありますが、絵を描くことを仕事にしていきたいなら、避けては通れない道です。
この授業では、そんな基本中の基本の作業をしっかりと教えてもらいながら学ぶことが出来ます。

 
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AMGアニメーション学科の「デッサン」の特長

その1 観察力と写実的描写力を培える

デッサンの授業を受けることで、観察力と写実的描写力を培うことが出来ます。
デッサンは、実在するものをそのまま描くことです。
質感や重量感などに気づけるだけ観察する力がないといけませんし、またそれを絵で表現できるだけの写実的描写力がなくてはなりません。
デッサンの授業で何度も実在するものを描いているうちに、だんだんと「どこを観察すればいいのか」や「どうやってリアルに描けばいいのか」がわかってくるようになってきます。
観察力と写実的描写力が培えるのは、こういった理由があるからなんですね。

その2 デッサンが出来ればアニメーション作画の表現力が向上する

授業では、デッサン7割、アニメーションを描く技術を磨く練習が3割で行われます。デッサンの方が多いのは、それだけアニメーションを描く上で大切だからです。
デッサンが出来れば、「絵画構成力」と「鉛筆の描画表現力」と「光と影の表現力」をつけることが出来ます。
この3つの力をつけることが出来れば、アニメ作画の表現力が向上します。
絵画構成力があればカットの構成力をつけることが出来ますし、鉛筆の描画表現力があれば原画や動画における線画表現力が上がります。
また、光と影の表現力は映像構図における光と影の表現力をつける為に重要です。
デッサンはこれらの技術を身につける為の基礎となります。

その3 リアリティ/らしさを追求する思考力と忍耐力が身につく

アニメーションの作画はディフォルメだが、省略・簡略化を行うためにはリアルの深い理解が必要になります。
洞察する上で何度も何度も描いては確認するこの地味で気の遠くなる作業はこなしていくことで、完遂するための思考力と忍耐力を身につけることが出来るんです。

 
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「デッサン」の授業について

AMGアニメーション学科の「デッサン」の授業は、モチーフによって個人課題とグループ課題に分かれます。
授業の流れとしては冒頭の10分で線を引くトレーニングを行った後、デッサンの課題に取り組んでいきます。
1週で課題が変わることもありますが、何週にもわたって同じ課題をしていくこともあります。
課題が終了した際には講師による合同講評を行い、課題内容の狙いに対してどれだけ表現出来たかを評価してもらえます。
これにより、現状で出来ていないところを理解して次の課題に取り組むことができ、確実に表現力を向上させることができます。
1年次は立方体や、白タオル、赤いリボンや紙コップなどをデッサンの課題としていきます。
その後、2年生ではワイン瓶や観葉植物などの更に難易度が高いものをデッサンの課題となります。
1年次にどれだけ基本となる表現力を身につけることが出来るかが、2年次の授業の課題の進めやすさにかかっています。

 
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「デッサン」のゴール

デッサンの授業のゴールは、「観察する目を身につけ、画力を上げて、アニメーターとしての線画を描くための基礎画力を養成する」ことです。
デッサンは描くものを捉えて、正確に表現する為の基本の作業。
アニメ作画の動画作業では、基礎描画力として微妙な動きによる線の描きわけが必要となります。
この技術を習得するためにもあデッサンで培う描画能力は必要不可欠だといえます。
また、デッサンで画力を上げることが出来れば、自分の絵にも自信を持てるようになるので、モチベーションのアップにもなりますね。

 
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プロの現場でこのように活きる!

デッサンで学んだ「基礎描画力」はプロの現場でもずっと活かすことが出来ます。
プロとして絵を描いていく仕事は、あくまでデッサンで学んだ基礎が出来ている上で、応用していくことになるからです。
また、制作進行などのアニメーターに業務をふって管理する仕事に就いた場合でも、作業の大変さがわかる分、アニメーターに対しての配慮のポイントをおさえて意思疎通をスムーズに行うことができるようになります。

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