アニメーション学科
制作進行の仕事とは?
制作進行の仕事
制作進行の仕事とは?アニメ制作の現場で欠かせないのが、制作進行の仕事です。
絵は描けないし、シナリオも書けないけど、アニメ制作に関わる仕事がしたい、という方にとっては憧れの職業なのではないでしょうか。
ぼんやりと「制作進行っていうくらいだから、制作を手助けする進行係なんだろうな」という予想はついているかと思いますが、実は仕事内容は多岐に渡っています。
ここでは、制作進行の仕事について詳しく解説していきましょう。
制作進行とは
制作進行とは、アニメの内容、予算、納期までのスケジュールを把握し、アニメーターの確保、プロデューサーとの打ち合わせなどを行なって、円滑に作品が完成出来るようにする仕事です。
アニメ制作の現場は様々な作品を同時に扱うことも往々にあります。
特に有能なアニメーターはいろんな現場から引っ張りだこでなかなかスケジュールが空かなかったりするので、他の現場の仕事が立て込むと、こちらの現場まで予定が狂ってしまう、なんてことも珍しくありません。
そのたびに臨機応変に対応して、制作進行として納期までに作品が完成するように努力の限りを尽くす必要があります。
そういった面で考えると、制作進行の主な仕事は「スケジュール調整」だと言っても過言ではありません。
例えば、いくら納期までに間に合わせたいからといって大量のアニメーターをブッキングすると、予算が足りなくなります。
また、だからと言ってアニメーターの数を少なくしすぎると今度は人手が足りなくなって納期に間に合わないでしょう。
制作進行は、予算を考えたアニメーターをスケジュールを調整してブッキングし、その流れ通りに作品を完成させることが求められます。
制作進行に求められる能力とは?
制作進行に求められる能力は、「対応力」です。
これは、スケジュールを調整する為の対応力になります。
制作進行の腕の見せ所は、どれだけ制作スタッフを上手く動かし、円滑に作品を完成させることが出来るかどうかです。
勿論、上手くスケジュールを調整し、何の滞りもなく作品が完成すればそれに越したことはありませんが、全てがその通りに進む訳ではありません。
スタッフに難しいお願いをしなくてはならない場合も勿論ありますし、逆にプロデューサーから難しい依頼をお願いされることもあります。
こういった場面で、自分だけで仕事を背負いこんでしまったりすると、抱えきれずに苦しくなることも多くなってしまいます。
臨機応変に、時には違う人に一定の仕事を任せる対応などもすぐに取れることが大切なんですね。
どうすれば作品が納期までに完成するのかということを一番に考え、どんなことでも対応できる能力が求められます。
制作進行のやりがいとは?
制作進行の仕事でのやりがいを感じるのは、無事に納期通りに作品が完成した時です。
何度もスケジュールを調整し、打ち合わせを重ねる作業は大変ですが、その分完成した時の達成感は大きくなります。
制作進行は制作の中でのいわゆる潤滑油のような働きをしているので、自分の活躍がわかりづらいと思われがちです。
しかし、その役割を担ってくれる人たちがいなければ、完成したアニメ作品が世に知られることもなかったんだと思えば、自分のした仕事の大きさに改めて気づくことが出来るはずです。
また、制作進行としての経験を重ねれば、最終的にはアニメ作品の制作トップであるプロデューサーになることも出来ますし、自分の未来に繋がっている、というやりがいを感じることも出来ます。
制作進行の仕事まとめ
アニメの制作進行の仕事は、予算や納期に合わせてスケジュール調整をしていく難しい仕事でもあります。
しかしその分、苦労して完成した作品への愛着も湧きますし、世間から評価されれば更に誇らしい気持ちにもなるでしょう。
制作進行は、縁の下の力持ちという形でアニメ業界を支えることができる、やりがいのある仕事だと言えます。
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