声優学科

舞台俳優の仕事とは?

舞台俳優の仕事とは

声優の仕事とは?「俳優」と聞いてほとんどの人が思い浮かべるのは、テレビドラマや映画などに出演している有名な方々なのではないでしょうか。
しかし俳優や芝居を語る上で忘れてはならないのが、舞台作品などで活躍する「舞台俳優」という仕事です。
テレビドラマなどで活躍する俳優は、目にする機会が多いためその仕事に関しても想像がしやすいでしょう。
一方で舞台俳優はなかなか目にする機会が少なく、その仕事に関してあまり知られていない部分が多いはずです。

そこで、ここでは舞台俳優の仕事について詳しくご紹介していきます。

 
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舞台俳優とは

舞台俳優とは、演劇やミュージカルなどの舞台作品を中心に活動する俳優のことをいい、観客の前で生で演技をすることがほとんどになります。出演が決まった後は、台本の読み合わせから立ち稽古、衣装合わせ、リハーサルなどを経て本番を迎えます。映像での芝居と違い、基本的に一つの作品を上演期間中に何度も演じることになります。
そのため事前に稽古を重ね、台本をもとに細かい身体の動きや表情、セリフの言い回しなどを調整し、芝居を作り上げていきます。

芝居を作り上げることは、決して一人ではできません。出演する俳優に加え、監督や演出、照明スタッフや音響スタッフ、脚本家なども交え、作品に関わるさまざまな人たちの考えを集めながら芝居を磨いていきます。そのような場では、一人一人の個々の意思ももちろん大切ですが、全体の空気を察しながら全員で良い作品を作っていくという意識もとても重要になります。
また、作品自体を作り上げる以外に、自分自身が演じる役をよりリアルに表現するために役作りも行うことがあります。例えば筋トレをして筋肉をつけたり、ダイエットをしたり、意図的に太ったりすることもよくあるのです。

また、作品自体の内容に関して勉強することも大切です。例えば出演する舞台作品が歴史ものであったら、物語中に描かれる出来事やその周辺の時代背景なども理解し、芝居の細かいディテールに生かすことが望ましいです。
その他、基本的な発声練習なども怠りません。舞台で芝居をする上では、会場の隅まで届く発声や大きなアクションが必要です。

 
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舞台俳優に求められる能力とは?

舞台俳優に求められる能力は、主に5つあります。映像俳優と重なる部分もあれば、少し重要性の異なる部分もあるため、一つずつ詳しく見ていきましょう。

まず1つ目は、俳優として持っておくべき基本中の基本と言える能力、演技力です。俳優の仕事はズバリ演技をすること。これは映像俳優であっても舞台俳優であっても変わりません。
ですが舞台俳優は生の演技をそのままお客様に見せるため、映像のように撮り直したりできません。そういった点を考えると、舞台俳優には特にこの演技力というものの重要性が高いとも言えます。
実際に、舞台出身や劇団出身で現在テレビで活躍している俳優の中には、「演技派俳優」と呼ばれる人が多いです。

2つ目は、表現力。これも映像俳優と舞台俳優のどちらにも必要な能力ですが、演技力と同様、舞台俳優には特に備わっていることが望ましい能力です。
芝居の上での表現力とは、登場人物の思いや感情を動きやセリフ、表情などで表現する力になります。映像の場合は、少しの変化でも視聴者に伝わりやすいため、大げさな差異をつける必要がありません。しかし舞台の場合には寄りの画などがなく、少し変化をつけてもなかなか観客に伝わりません。そのため、舞台俳優にはより強い表現力が求められるのです。

3つ目は、インパクトです。芝居の目的というのは、観ている人にいかに感動や衝撃を与えられるかということだと考えることもできます。そのセリフや行動、一挙手一投足で観る者に何かを感じさせることのできるようなインパクトや存在感が、俳優には求められます

4つ目は、コミュニケーション能力。これは主に出演者同士やスタッフとの関係性に繋がる話であり、作品の裏側で活きる能力でしょう。一つの舞台を作っていく上では、監督や演出家との芝居のイメージのすり合わせや、出演者同士の掛け合いなど、共同制作者である他者とのコミュニケーションが必要不可欠です。円滑なコミュニケーションをとることができれば、イメージの相違などもなく、より良い芝居に仕上げることができるようになります。

それに通じて、5つ目はチームワークです。舞台は決して一人で作り上げられるものではなく、監督やスタッフ、共演者とのチームワークで成り立つものです。チームで動く仕事である以上、チームワークは基本として備えておきたい能力です。

 
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舞台俳優のやりがいとは?

舞台俳優のやりがいとしてまず挙げられるのは、あらゆる人に扮し、演じることができるという点です。
舞台俳優を志す人は少なからず「演じること」に興味があったり、好きだったりするはずです。長く俳優を続けていくと、さまざまな役と出会い、それぞれ違った演じ方を自ら見出していくことになります。そうしてスキルアップを実感していくことができるのは、芝居が好きな人にとってはとてもやりがいを感じられる要素になります。
また、舞台での芝居に絞った話をすると、長期間一つの役に向き合うことができる点にもやりがいがあります。

舞台俳優は台本を渡されてから千秋楽の日まで、一つの物語の一つの役柄と向き合うことになります。ドラマや映画でも長期間になることに変わりはありませんが、映像の場合は撮り終わったシーンは二度と演じることがありません。一方で舞台は、千秋楽のその日まで物語中の全てのセリフや行動と向き合います。長く向き合ううちに、自分自身の中でもその登場人物に対して違った感じ方や捉え方が生まれてくる可能性もあります。

舞台俳優は長い期間をかけて、一つの役柄の芝居の成熟度を高めることができるでしょう。

 
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舞台俳優の仕事まとめ

舞台俳優は、舞台作品を中心に活動する俳優で、映像俳優とは違って観客の前で生で演技をすることが主な仕事です。
演技力や表現力はもちろん、インパクトなども求められるため、難しい部分も多いです。
しかし一つの役柄と長い期間をかけて向き合うことで、芝居をより成熟させることができ、大きなやりがいを感じることができます。

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